くらし情報『毎年『弁当を200個注文する客』を疑う店主 結末に、涙腺が緩む』

2022年2月9日 12:19

毎年『弁当を200個注文する客』を疑う店主 結末に、涙腺が緩む

※ 写真はイメージ

2021年8~10月に開催された、エッセイコンテスト『grape Award 2021』。

『心に響く』というテーマを軸に、コロナ禍により変化した生活スタイルが続く中、自分の周りであった心温まるエピソードや、心が癒されるような体験談を募集しました。

寄せられた376本もの応募作品の中から、最優秀賞が1作品、タカラレーベン賞が1作品、優秀賞が2作品、選ばれています。

今回は、応募作品の中からタカラレーベン賞に選ばれた『エール』をご紹介します。

父は気難しい。言いたいことはいつも顔に書いてある。ドアを強く閉めることもあれば、階段をドスドス駆け上がることもある。

私が「弁当店をやりたい」と言った時も、テレビのボリュームを一気に上げた。
反対とは言わないまでも言いたそうな素振り。たまらず「もういい!」と出ていこうとすると「失敗しても帰ってくんなよ」とボソリ。以来父とは顔を合わせていない。

そんな私が飯能に店を出したのが十年前。小さな町の、小さな店だ。当初はほとんどお客さんが来ず、手書きのチラシをあちこちに配り歩いた。

お客様は一日に十人。それに対し十万円の赤字。
やっと赤字から脱出できたのは三年後。

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