2018年7月28日 06:00
負債10億円からV字回復…老舗旅館の若女将の「働き方改革」
毎年赤字続きだったのが、3年目からは黒字に転換した。
そして、少ない従業員でも効率よく作業ができるように導入したのがITだった。元エンジニアの富夫さんが、顧客管理から会計まで一括管理できるシステムを作った。アレルギーの有無や料理の希望など細かい顧客情報もデータ化し、前の宿泊から短期間の場合はコース料理のメニューを変える、といったおもてなしをできるようになった。
さらには、業界初の週休3日制を導入。旅館を継いだ9年前と比べて、利益は2億円以上もアップした。
「最初の3年間、1日も休みがなかったので、正直疲れが出てきました。子どもの幼稚園の行事にも参加できなかったので、旅館は思い切って月曜はランチ営業のみにして、水曜まで休むことに。
その結果、予約は週末に集中して、売り上げは反対に伸び、従業員の集中力も増してサービスの向上にもつながりました。私も子どもの幼稚園の行事に参加できたのでいい思い出ができました」
母の視点での経営がますますプラスにつながった、と笑う。
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