2019年1月18日 06:00
パレスチナ、シリア難民の力に…「憎しみ超える」SUGIZOの音
ふだんは異性の前ではなかなか感情を出せない女性や子どもたちも喜んでくれて、僕自身、改めて音楽の力を実感し、また必ずやりたいと考えていました」
国際文化交流事業を行うICEJ代表の山本真希さん(40)がSUGIZOさんに初めて会ったのは、昨年末のLUNA SEAのライブだった。
「私たちのパレスチナ難民支援の記事を新聞で読んだSUGIZOさんが、日本で暮らす難民の青年たちをライブに招待してくれました。その後、『パレスチナの現地の難民キャンプで演奏してもらえたら、うれしいです』と話すと、その場で『僕、やりますよ!』と即答してくれたんです」
10カ月の準備期間を経て、冒頭のとおり、昨秋には難民キャンプなど3カ所でのライブが実現した。
「ライブ会場への移動中も、気付くとSUGIZOさんは現地の子らとサッカーをしてたり、幼稚園があると『寄っていこうよ』と言ったり、本当に子どもが好きなんだと思いました」(山本さん)
最後のライブはナブルスという町。SUGIZOさんが言う。
「『The Voyage Home』というラストに演奏した曲は、シリア難民キャンプを訪れたことをきっかけに生まれた曲。