2019年3月5日 00:00
さんま 舞台後ひそかに通夜へ…松之助さん次男語る最後の孝行
「ちょくちょく来てくださっていました。大きな処置をする前にはいつも、親父の顔を見に来てくれたみたいです。亡くなる数週間前にも来てくださって……。僕はいつも行き違いだったんですが、病院に行くと親父が『さっき、さんまが来てくれてたんや!』と話してくれました」(正之さん)
最後まで師匠に義理堅い姿を見せたさんま。そこには若かりしころの“ある過ち”が影響していた。
「さんまさんは高校卒業直前の74年に弟子入りしました。しかし入門してすぐ師匠に『やめます』と言って、交際していた女性と東京に駆け落ちしてしまったんです。でも結局はうまくいかず、再び大阪に戻ることになりました。
破門されて当然ですが、師匠はさんまさんをとがめませんでした。それどころか周りの師匠に『さんまが帰ってくるから、よろしゅう頼むな』と、根回しまでしていたそうです。再び弟子入り志願に訪れたさんまさんへ、師匠は『何も言うな!ついてこい!』と言って初めて2人で食事をしたラーメン店に連れていったといいます。さんまさんは師匠の優しさに触れて『もう二度と師匠を裏切ることはしない』と固く誓ったそうです。以来、45年前に弟子入りしたときの笑いにかける熱い思いをずっと持ち続けているのです」