2019年3月21日 16:00
毒蝮三太夫 80歳超えても妻に出し続ける手書きラブレター
しかし……。
「局もスポンサーも、『下町育ちのまむしさんならではの愛ある挨拶です』と味方してくれた。ありがたいと思ってるよ」
’86年からは帯番組が『大沢悠里のゆうゆうワイド』となり、月~金までの10時30分から毎日放送され、MPは名物コーナーとして定着していく。
やがて、「老いのプロ」としてのまむしさんに各方面から声がかかるようになる。’93年、日本老年行動科学会特別顧問就任、そして’99年に始まった聖徳大学(松戸市)短期大学部社会福祉学科の客員教授の講義は現在も続いている。
《今年は暑い日が続いておりますが、貴女様も寄る年波なのですから、身体をいとうてお過ごしください。“世田谷の皇太子”より》
まむしさんが、ふと思い立ち、みさをさんに暑中見舞いを出したのは還暦を過ぎたころだった。
「たまたま暑中見舞いのはがきが1枚余ったんだ。
で、本名をそのまま書くのはヤボだから、“世田谷の皇太子”と書いたら、雨で字がにじんでしまったんだな。カミさんが、『あら、世田谷の明太子って誰かしら』なんて言ってる(笑)。『バカヤロー、メンタイコが手紙出すか』『あら、あなただったのね』。