くらし情報『小原正子43歳妊娠で待つ高齢育児問題 育児と介護のダブルケア』

2019年4月10日 11:00

小原正子43歳妊娠で待つ高齢育児問題 育児と介護のダブルケア

そうした“ダブルケア”が、新たな問題となっているのです」

高齢出産という言葉は広く知られるようになったが、その先に待つ高齢育児についてはあまり語られていなかった。しかし植木さん過酷な現実についてこう続ける。

「40代での育児は当然、20代のころよりも体力的に負担が大きいです。その上、ご自身が更年期に差し掛かることも。親も高齢となりますので、介護問題が浮上することもあります。親の年金が少ない場合、子どもの学資保険を切り崩して介護費用に充てるというケースも耳にします。学齢期は経済的な負担が大きい時期ですが、そこに介護が重なると自転車操業。自分たちの老後への蓄えも減っていくことになり、負担となってしまいます。
多くの方が『子どもと介護、どちらも削れない』と言って、どんどん自分のことが後回しに。そうなるとただでさえつらいのに、さらに精神的にも疲れてしまうことになります」

問題なのはこうしたダブルケアに伴う苦しさが、多くの場合は女性負担になっている点だ。「日本ではまだ『育児も介護も女性がするもの』という考えが根強く、奥さんが1人で背負いがち。私のセミナーに来た男性が『私の妻がダブルケアの当事者なのですが……』と言っていたことがありました。

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