くらし情報『「日本の介護は世界一!」学びに来る外国人技能実習生たち』

2019年5月18日 16:00

「日本の介護は世界一!」学びに来る外国人技能実習生たち

記者は正直にそう伝えると、張さんは言下に否定し、こう言葉を続けた。

「そんなこと、ありません。日本の介護は世界にも誇れるレベルですから。彼ら、彼女らは、世界一の日本の介護を学ぶために、わざわざ日本にやって来ているんですよ」

張さんが「外国人介護人材が目指す理想像のような女性」と引き合わせてくれたのが、馬さんが働く「港寿楽苑」を運営する社会福祉法人「昌明福祉会」単琴音さん(34)。

6つの拠点を持つ同法人の全管理者を統括する重要なポジションの単さんは、中国・内モンゴル自治区の出身だ(現在、日本に帰化)。

「’06年、20歳のときに留学生として来日しまして、大学、大学院で経営情報を学びました」

大学院修了後、単さんは偶然、同法人の施設を見学する機会を得て、感銘を受けたという。

「日本の高齢者は、なんて幸せなんだろうと思いました。介助者がきちんと全部、利用者に聞きますよね。
『いまからトイレ、行きましょうね』とか。中国では介助する人の都合、効率優先でパパパパッとやってしまう。だから日本の介護のあまりに丁寧なやり方を見て感動して、ここで働きたいと。それで6年前、本当に現場の、利用者の介助から働き始めました」

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