滝クリに幸せ運んだ保護犬アリス…明かしていた8年前の転機
そして、寂しそうに遠吠えして。つらいんだな、本当は故郷に帰りたいんだなって思ったら、私もいっしょに泣いてしまって……」
アリスの表情もだんだんと柔和になってきた頃、ついに約束の3カ月が過ぎた。滝川はボランティア団体から「本当の飼い主が見つかった」という連絡を受けたが、避難生活を余儀なくされている飼い主はアリスを放棄する決意を告げたという。こうして正式にアリスを引き取ることになった。
滝川は「正直、犬を”途中”から引き取るのはたいへんです」と話しながらも、こう語っていた。
「私自身も変わりました。“このコが私のかけがえのない存在であるように、私もアリスにとってかけがえのない存在でありたい”と思うんですよ。放棄犬を引き取ることは、飼い主自身を成長させてくれる。
最近は、すごくいろんな人に『変わったね』と言われるんです。アリスのおかげ、ですね(笑)」
8月7日はRAINBOW RIBBON DAYという、保護された犬や猫を亡くなるまで飼うことの大切さを伝える日だ。8年前のアリスは、滝川の半生にこうして大きく関わることになるとは夢にも思わなかっただろう。
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