相続放棄も視野に入れるべし、“負動産”のリスク減らす心得
需要自体が減っているなか、不動産業者もいつ空き家状況が解消するかわからない物件より、いま売りに出ている土地や家を優先して扱います。都心でさえすでに『その気になればいつでも売れる』などという時代ではなくなっているのです」
地方となればなおさらだ。
もはや、不動産はプラスの資産になるどころか、売ることも貸すこともできず、固定資産税などのお金だけがかかっていく「負動産」になりうる時代。そこで藤戸さんが、負動産のリスクを減らす心得を伝授!
■相続前に負動産リスクを軽減するために
【心得1】親が健在なうちに家族会議を開くべし!
「親が健在なうちに死後のことを話すのははばかれるかもしれませんが、仮に親に何かあってからでは的確な判断ができなくなるため、のちにきょうだい同士が相続でもめる原因に。ましてや認知症になってからでは遺言書の作成も困難になります」(藤戸さん・以下同)
一般的に「健康寿命」は男女とも75歳が目安とされているので、いち早く話し合いの場を設けて!
【心得2】登記をあげて権利関係者を把握すべし!
自分の実家が親より前の世代から所有されていた場合は、実家の登記簿謄本を調べて権利関係者を把握しておこう。