くらし情報『相続放棄も視野に入れるべし、“負動産”のリスク減らす心得』

相続放棄も視野に入れるべし、“負動産”のリスク減らす心得

「父親が祖父から実家を譲り受けていたけれど、名義は祖父のままだった、ということは珍しくありません。すると、相続人は父のきょうだいやその子に及ぶこともあり、全部で20人も!ということも」

スムーズな相続のためにも、まずは管轄の法務局で登記簿謄本を取得しよう。

【心得3】隣家との境界や建物の現況を調べるべし!

とくに実家が過疎地の空き家という場合、もっとも有効な対策となるのがお隣さんの存在。

「たとえ無料でも土地を引き取ってもらったほうが、税金や維持管理費から解放されることになります。ただし、反対側にも家がある場合は、境界線を確定させないと思わぬトラブルのもとに。ほかにも、シロアリに食われていないかなど物理的な確認もしておきましょう」

測量、調査は土地家屋調査士へ。

【心得4】相続放棄の可能性も視野に入れておくべし!

「後々の面倒を避けたければ、不動産を含むすべての相続財産を放棄してしまうというのもひとつの手です。マンションなら、その後の管理責任は管理組合に移行されるのが通常です。
戸建ての場合は家庭裁判所に相続財産管理人選任の申し立てを行う必要があり、かつ100万円程度の『予納金』が発生する場合もありますが、負動産を管理し続ける手間とコストを考えれば、十分に検討の余地はあるでしょう」

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