2019年10月28日 11:00
新朝ドラヒロイン“モデル”陶芸家・神山清子さんの壮絶半生
残った全財産をはたいて薪を買い、通常なら3〜4日のところを、16日間もたき続けた。やけっぱちな気持ちもあった。一方で、重ねた失敗から、一定の温度で長期間、たき続けることが必要なのでは、そんな仮説を立ててもいた。
そして迎えた窯出しの日。神山さんが目を凝らして見ると、窯の奥にキラッと光るものが見えた。
「花入れに水差し、つぼ、どれもが緋色の肌に、深い光沢のある彩りが重なり宝石のように輝いてた。やっと思い描いた色、古代の信楽の色が出せた、そう思った」
こうして神山さんは、誰もが認める陶芸家になったーー。
朝ドラの放送開始目前ということもあってか、展覧会には多くのファンや来場者が詰めかけていた。
「信楽の焼き物の代表的な色はこの緋色、炎の色や。ほんでな、この光沢のとこ、この色を出すんが、なかなか難しいねん。この色、見て。この四角いの、何色に見える?そう、光ってるやろ。それも、ただ光ってるだけ違うでしょ。いろんな色に見えるでしょ」
スカーレット=緋色、炎の色。神山さんの魂の炎で、陶器は焼き上がるのだ。
「夢は、本当に焼き物が好きな人に私の技を芯から教えてあげたい。
あとは……そうやね、静かに、ゆっくりしたいわ」
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