2020年2月13日 06:00
「60度のお湯でウイルス死滅」…SNS脅かす“コロナデマ”
《武漢からの発熱症状のある旅客が、関西国際空港の検疫検査を振り切って逃げた》
この情報はツイッターで1月23日に投稿され、瞬く間に拡散された。しかし、メディアが行政や空港に取材したところ、まったくの“デマ”だったのだ。
あたかも新しく感染患者が確認されたかのようなデマが、よけいに恐怖をあおっている。
「『漂白剤を飲めば治る』『60度の湯を浴びたらウイルスが死ぬ』など、実行すると命に関わるデマまで横行しているのが現状です。デマを発信するのはもちろん、拡散するだけでも、誰かをリスクにさらすことになる。こういうときこそ、“誰が”その情報を発信しているかを確認することが重要です」
そう警鐘を鳴らすのは、SNSに流れる膨大な投稿を分析しているJX通信社・代表取締役の米重克洋さんだ。
たとえば、《ついに●●県で感染者が出たってよ!》というツイートを見たとする。
「『~らしい』『~だそうだ』など、伝聞口調の投稿を見たら、自分で検索してみてください。
厚生労働省や内閣官房、国立感染症研究所、あるいは自治体や報道媒体などがホームページ上で同様の情報を発信していなければ、デマである可能性が高いです」