2020年3月15日 11:00
年下の上司に戸惑いながらも気づいた仕事に活きる主婦スキル
「白いシャツにカーディガン、パンツ、ローヒールのパンプスで、清潔感を心がけました」
自己PRも、ことさら“頑張る”ことはしなかった。
「『バリバリ働きます!』というより、『あなたの色に染まります』という感じ(笑)。『求められていることをしっかりやります』と。それで受かったのが今の会社です」
自宅から歩いて10分。就業時間は9時から17時30分で、週に5日。仕事内容はサービスセンターでの事務で、PC入力と電話応対がおもな業務だ。
こうして再開した19年ぶりの仕事。いざ働き始めてみると、戸惑うことが多かった。
「まず、オフィスのどこに事務用品が置いてあるのか、ということからわからない。一度では覚えられない仕事も多いのに、メモを取り忘れて焦ったことも。『すいません。もう一回教えてください』と聞くのは、勇気がいりました。上司が自分より年下というのも、なかなか慣れなくて。専業主婦ってなんだかんだいっても、“一国一城のあるじ”ですよね。それがいちばん下のペーペーに“転落”する(笑)。家庭では何でも自己判断でOKだけど、職場では“報告・連絡・相談”をしないといけませんし」
一方、仕事を再開してみて感じた自信もあった。