くらし情報『「すべてが遅い」「国民目線の欠如」専門家が斬るコロナ経済対策』

「すべてが遅い」「国民目線の欠如」専門家が斬るコロナ経済対策

真剣だとは思えない。

まず、浜教授の評価。

「最大の問題は政策姿勢です。本当に世のため人のためになろうと真摯に考えているとは思えません。自分たちがどう点数を稼ぎ、どう減点を防ぐしか考えていない」

「国民への医療支援」では0点をつけた浜教授。100点満点で32点という厳しい評価となった。

一方、永濱さんも手厳しい。

「すべてにおいて遅すぎます。
たとえば第1次補正で決まった給付金や助成金は、第2次補正が閣議決定されたあとでも、いまだに申請した半分程度しか給付されていない。雇用調整助成金も支給のタイミングが遅れて、結局、雇用を守れないという事態になったら意味がありません」

「政策全体がスピードに欠けるため、5点以上をつけられない」という永濱さん。さらに政治の姿勢にも問題があるという。

「日本の場合は財務省にあたる財務当局は、どの国でも、ムダ遣いをしないように予算を絞るもの。しかし、それを覆して多く予算を出させるのが政治家の仕事。各国が似たような状況の中、日本政府の危機感の欠如が目立ってしまっています」

結果、総合42点と“合格点”とは言えない点数になった。

「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
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