2020年6月12日 06:00
小池百合子緊急インタビュー 本誌に語ったコロナ第二波への備え
「落選したら、どうなるの?」
母の答えも潔い。
「一家心中かしらね」
結果は落選。
お嬢様学校と呼ばれる私立甲南女子学園に通っていた都知事は、学内進学することなく関西学院大学社会学部に進学。そこも5カ月後に中退している。
「将来性のある言葉を学びたい」
と、いきなりエジプトのカイロ大学へ留学したのだ。
「卒業するまで帰ってくるな!」
両親は反対するどころか、こう言って娘を送り出した。リスクを恐れず、常に一歩、先へ飛ぶ。Don’tよりDoを尊ぶ両親のもとで、小池都知事は育った。
留学中には、第4次中東戦争が勃発。まだ20代。さぞ不安だったろうと思いきや、
「留学中に2度、乗るはずだった飛行機が墜落したり、撃墜された経験があります。そこで『人生いつ何が起きるかわからないのだから』という覚悟が生まれました。まぁ、普通に考えると、一般的な家庭であれば、一人娘をアラブには出さない(笑)。でも、今でもそういう両親のもとで育ったことをありがたいと思っているんです」(16年の取材時)と、語っている。76年、エジプトから帰国後は、アラビア語通訳・講師として活動。PLO(パレスチナ解放機構)