くらし情報『荻原博子語る「給与ファクタリング」の怖さ、実態は“ヤミ金”』

2020年7月10日 15:50

荻原博子語る「給与ファクタリング」の怖さ、実態は“ヤミ金”

年に換算すると、Aさんの場合は240%、相談事例のケースでは、実に年480%です。高利といわれるカードローンでも年利率は20%が上限ですから、尋常ではない高さなのです。

ただファクタリング業者は「ファクタリングはあくまでも債権の買い取りで、もらうのは利息ではなく手数料」と主張してきました。しかし、金融庁は’20年3月に「貸金業」と認定し「バカ高い利率は違法」と判断したのです。

ですが、手数料が高いとわかっているのに、なぜ、利用する人が増えているのでしょう。

1つは、月単位で書かれた手数料を年利率に換算せず、法外だとは気づかないのかもしれません。

もう1つは、ファクタリング業者は貸金業でないとして、ブラックリストに載っていて貸金業者から借金できない方にも、お金を融通するからです。国民生活センターには、多重債務で新たな借り入れができない方が「ブラックもOK」という広告を見て申し込んだという相談も寄せられています。


債権の買い取りなどと言い方を変えたところで、金融庁の言うとおり、給与ファクタリングは借金です。しかも、法外な高利貸ですから、ヤミ金融業者、いわゆるヤミ金の仕業です。絶対に手を出してはいけません。

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