くらし情報『「やりがい感じる余裕ない」いまだ続く医療現場からの“悲鳴”』

2020年7月22日 11:00

「やりがい感じる余裕ない」いまだ続く医療現場からの“悲鳴”

ベッド数はICUと専用病棟を合わせて約70床ですが、医師は救命部門でたった8名ほどで、ずっと足りない状態です。私たち看護師は20名くらいですが、逆に人数は減ってますね。というのも、新人さんなど、コロナのピークがひと息ついた6月ごろから、忙しかったころの後遺症といいますか、ストレスなどで体調を崩して休むことが多くて。日勤も、今いる人数ギリギリで回している状況は変わりません」

今月初旬、日本赤十字医療センターの調べで、「コロナ診療に携わる医療従事者の3割近くがうつ状態」との調査結果も出たが、それを裏付ける現場の肉声だ。幸い現時点では、スタッフに陽性者は出ていないというが……。

「というか、検査してないだけなんですけどね。一般の会社ならば、社員に一人でも陽性者が出れば、周囲の方も休むと思うんですが、私たちは、陽性者が出ても、簡易検査だけして自分が陰性ならば、そのまま働くことになるんです」
マスクなどの医療装備品についても、危機的状況は変わらない。

「4月、5月のころは感染症専門スタッフですら、1日1枚。
系列病院では1週間に1枚という有り様。医療用ガウンも、防護服タイプのものがそろそろ底を突くというタイミングで一時収束となって、今に至るわけです」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.