ポスト安倍3人 政治評論家の“危機対応能力”評価1位は
また名参謀として首相を支えてきた菅さんは、たしかに難局を打開する力が優れていますが、リーダーとして不可欠な国家観や日本の将来像などが彼の口から示されていません。少なくともこれまでは、総裁選に出馬する気持ちが全然なかったのかもしれません」
小林さんの採点(10段階評価)は、菅義偉官房長官が5点、石破茂元幹事長が5点、岸田文雄政調会長が6点、かなり辛め。
有馬晴海さんの採点は、菅:8点、石破:8点、岸田3点。
「菅官房長官は、総理としての器はやや小さいですが、口の固さは評価すべきです。安倍総理の病状を知りながらもポーカーフェースを通しました。そういう人物は信用されますし、情報を漏らすことなく、大胆な行動もとれると思います。
また、石破茂元幹事長は、安倍政権が約8年も続き、多くの人間が総理に忖度するなかで、政権批判も続けてきました。“硬骨の人”ですが、それゆえに安倍首相に嫌われているのは、総裁選では不利に働くかもしれません」
最後に伊藤惇夫さんの採点は、菅:9点、石破:7点、岸田5点。
「菅さんは、たたき上げの苦労人のうえ、官房長官の経験が大きいと思います。これまで批判的な立場の人たちも取り込んで、政権を取り仕切ってきました。