くらし情報『“あしなが”設立の玉井会長「早世した妻が背中を押してくれた」』

2020年9月14日 11:00

“あしなが”設立の玉井会長「早世した妻が背中を押してくれた」

“あしなが”設立の玉井会長「早世した妻が背中を押してくれた」


あなた、助けて。そう言い残し、29歳で逝った最愛の妻の死を無駄にしたくない。その一心で、災害や病死、あらゆる理由で親に先立たれた子どもを救うべく立ち上がった「あしなが育英会」の玉井義臣(よしおみ)会長(85)。大切な人が奪われる痛みを知っているからこそ、人の心に寄り添える。このコロナ禍でも、40億円もの財源不足があったにもかかわらず、奨学生に1人15万円の支援を実現したのだ。

玉井さんが遺児への支援活動を始めたのは、母が交通事故で亡くなったことがきっかけだ。それから現在の「あしなが育英会」の前身となる「交通遺児育英会」を設立し、より多くの子供を救うために奔走してきた。

交通遺児救済にまい進するうち、玉井さんはすっかり婚期を逃していた。
気がつけば48歳。

「モテたことがないんですよ、うっふっふ。仕事が忙しくてね」

しかし、出会いは突然やってきたという。

「彼女の文章力を買って、機関紙編集の助っ人を頼んだのですが、仕事に打ち込む姿がすがすがしくてね。彼女といると、やすらぎ、落ち着き、少年のようになれた。あんな気分になったのは初めてですよ」

このとき出会った女性・由美さんは23歳。

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