くらし情報『性虐待した父親が一転有罪に「課題はまだ山積み」の指摘も』

2020年11月17日 11:00

性虐待した父親が一転有罪に「課題はまだ山積み」の指摘も

Aさんと同じように父親から性虐待を受けていた宮本ゆかりさんは19年7月、本誌取材に応じてくれた。そこで岡崎事件の一審判決を疑問視し、こう語っていた。

「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」

「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、<私が悪かったんだ>と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」

4歳ごろ、父親に股間を舐められた宮本さん。小学生になると父親は宮本さんを海や山に連れて行っては、裸の写真を撮影したという。


「父が言うことは100%正しくて、それに従わなくてはいけないような家庭でした」

「父は、私が言うことを聞かないと、『お前の育て方が悪い』と言って、すぐに母を怒鳴るんです。だから母は、泣きじゃくる私のお尻を自分も泣きながらたたいたり、火を消してまだ熱いマッチ棒を、私の手に押し付けたりしたこともあります」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.