くらし情報『性虐待した父親が一転有罪に「課題はまだ山積み」の指摘も』

2020年11月17日 11:00

性虐待した父親が一転有罪に「課題はまだ山積み」の指摘も

そして5年生のときに父親は眠っているゆかりさんの下腹部を触り、体を舐めまわした。

「当時は、まだ小学生ですから、その行為が何を意味するのかわかりません。でも、『絶対、お母さんには言うな』って言われて。すごく嫌だったけど、従っていれば、いつもは怖い父が優しかった。私は、父に自分を差し出すことで、居場所を確保していたんです」

6年生のころ、父親がゆかりさんの性器をなめているシーンを母が目撃することに。母の取り乱しかたから、父親に「これは間違ったことじゃないの?」と尋ねたが「ほかの家でもよくあることだ」とゆかりさんは言われたという。

しかし、中学2年生のとき保健体育の授業で男女の体の違いを学んだゆかりさんは「取り返しのつかないことをしたのかも」とパニックに。憎悪を抱き、性行為を求める父親に怒鳴った。
次第に父親は諦めるようになり、約10年にわたる性虐待に終止符が打たれることとなった。

それでもゆかりさんの地獄は終わらなかった。「行為の意味を知らなかったとはいえ、私がもっと早く『やめて』と言えていたら父を止められていたはず」と苛まれ、自暴自棄となった。苦しみに耐えきれず母親に相談したところ、こんな答えが。

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