グラビアから大河に 小池栄子を名女優にした20年の紆余曲折
(舞台関係者)
芝居を重ねることで、女優としての存在感が日に日に増していった小池。だが、それでも「バラエティの人間が女優だなんて」と白い目で見られることもあったようだ。当時を回想し14年8月、「婦人公論」でこう語っている。
「『何をやりたいんだ』といった声も聞こえて。悔しさもあり、女優をやっていきたいという意志表明のため、バラエティを控えさせていただき、一作一作積み上げていこうと心に決めました」
そんな彼女の礎を作ったのは、鈴木京香(52)だった。2人は’06年の映画「男はソレを我慢できない」で共演。女優業の先輩である鈴木が、小池にたびたび“熱血女優指導”を行ってきたという。
「2人はすぐに意気投合し、鈴木さんから食事に誘うようになりました。
食事会では小池さんが女優業について相談し、そのたびに鈴木さんが励ましてきたそうです。
たとえば小池さんが難役にチャレンジするか悩んでいたときには『挑戦しようという気持ちが大事』と背中を押し、『自分がどんな作品に出るかではなく、作品の向き合い方が大事』など女優業の取り組み方も伝えてくれたといいます。
だから小池さんのなかでは、『こんな女性になりたい!』という目標が鈴木さんになっているそうです」