「6人家族なら」「民度が…」麻生太郎氏コロナ禍“暴言”振り返る
コロナ禍で困窮する国民が多く、緊急性もあったために決まった一律10万円の給付。これで窮地を脱した人も少なくない。おそらく麻生氏は、日本銀行が9月18日に発表した4月~6月期に家計貯蓄が増加したという統計を念頭に発言していたと思われる。確かにこの時点では、給与への影響がなく今後に備えて給付金を貯蓄に回したり、外出自粛で支出が減ったことで貯蓄が増えたりした人も一定数いたのだろう。
だが、多くの企業で給与やボーナスのカット、雇止めや解雇、早期退職の募集が行われていると伝えられているなか、日本の財政をつかさどる財務大臣として、あまりに現実を無視した発言だ。
今年はコロナと関係ないところでもこんな発言が……。1月には「2000年の長きにわたって、1つの民族、1つの王朝が続いているなんていう国は、ここしかない」と日本に住んできたマイノリティを完全に無視する発言をして、謝罪に追い込まれた。
さらに8月にはテレビ朝日の記者に、安倍晋三首相(当時)の健康不安説を問われて、「あの画像の映りの悪いテレビ朝日でも、(安倍首相は)顔色よく映ってたもんね。
あれだろ?無理して顔色よくして流したわけじゃないだろ?そんな技術もないだろうし」