「6人家族なら」「民度が…」麻生太郎氏コロナ禍“暴言”振り返る
では、一部の自治体で“原則4人以下”という利用制限を設けていたが、やはり同居家族は制限の対象外だった。結局、麻生氏は誰も同一視してこなかったものを無理矢理一緒にした挙句、菅首相の愚行を強引に相対化しようとしただけ。だが、そんな麻生氏の妄言に、記者会見に出席した記者からはツッコミが入ることはなかった――。
7年8カ月の長きにわたった安倍政権が幕を閉じ、菅政権が新たに始まった2020年。閣僚たちの顔ぶれも変わりゆくなか、一向に変わらなかったものもある。麻生氏の“暴言”“妄言”だ。コロナ禍での氏の発言を振り返る。
■「つまんないことを聞くねえ」
「つまんないこと聞くねえ。
言われて聞くのかね?上から言われてるわけ?かわいそうだねえ」(2月28日記者会見)
2月27日に突然決まった「休校要請」。子育て世帯から不安の声があがるなか、保育費用などにかかる臨時の出費を国が負担することが決まった。
だが、記者から「具体的なスキーム(仕組み)はこれから?」と問われた麻生氏は「こちらが最初においくらですよって決めているわけないでしょう」と答えた上で、「つまんないこと……」と言い放ったのだ。「全額補償されるのか?」