くらし情報『「卒婚」「エア離婚」…坂東眞理子さんが分析する新たな夫婦の形』

「卒婚」「エア離婚」…坂東眞理子さんが分析する新たな夫婦の形

でも、同じ列車」という趣旨の発言をした。

また、将来的に離婚を視野に入れ、そこに向けてお互いが準備をしている「エア離婚」というカタチを発表して話題になったのは、小島慶子さんだ。夫に「こんな人とは老後を過ごせない」と告げたなど、赤裸々な告白に驚いた人も多いだろうが、準備期間があるのは、お互いに利点が多そうだ。

ここで、昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんにも話を聞いた。著書『老活のすすめ』のなかで、人生100年時代の新たな生活提案をしているが、婚姻関係の多様化も自然な流れだという。

「夫婦のカタチはそれぞれ。特に60歳を過ぎたら、夫婦はベッタリでなくてもいいのです。私は常々、人間関係には距離が大切と言っていて、車間距離ならぬ“人間距離”ですねーー近すぎれば衝突してしまうし、常に目の前にいられたら煩わしく、自由を奪われた気になる。
けれど、離れすぎれば関係そのものが絶たれてしまいます。長年連れ添った夫婦も同じこと。新婚当初は一心同体、なんて思ったかもしれませんが、上手に関係を続けるためには、互いにとって心地よい距離が必要なのです」
類人猿研究学者によれば、そもそも恋愛関係が続くのは長くて4年なんだそう。

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