定年後の夫婦生活を安定させる“それぞれの楽しみ”の見つけ方
定年を迎えた夫に、“地域デビュー”をすすめる妻もいる。
「私の友人でも、災害の救援活動を始めたり、近所で小学生の登校の見守りに取り組んでいたりする人をよく見かけます。自分のやっていることが確実に誰かの役に立っていると生きがいを感じるボランティア活動は、充実した時間につながるでしょう」(大江さん・以下同)
ところが、サラリーマンを定年退職後、謙虚になれないシニアが、“上から目線”で人に話しかけようとする傾向がある。夫にそんな“マウンティングおやじ”の傾向があれば、地域コミュニティへは参加させないほうが無難だ。
「ほかに、無理をして同じ趣味をもとうとすると失敗してしまいがちです。一緒に何かを始めると、夫は妻にアドバイスや指図をしたり、しまいにはけんかに発展することも。『家でゴロゴロしてもらっては困る』という声をよく聞きますが、妻が外に出られるように立派な専業主夫になってもらうのもひとつの手段でしょう」
そこで、定年前の「趣味」の準備について大江さんが解説してくれた。
■やるべきこと
【お金がかかる趣味の資金を準備する】
趣味がないという人は、学校やカルチャー教室などで学ぶプランもある。