東京・瑞華院に1000本の桜咲く。花人・赤井勝さんがコロナ終息に込めた願い
なのに、ずっとマスクをしないといけないというのは、僕らもそうですが、子供たちにとってもとても煩わしいことでもあります。だから、自分たちが描いた桜の花柄をマスクにすることで、子供たちの『マスクはイヤ』というイメージを少しでも払拭できたらな、と思ったんです。何年かたってコロナが終息したときに、このマスクが少しでも子供らの、保育園時代のいい思い出になればいいな、と思ったんです」
また、このイベントには、やはりコロナ禍で売り上げ減少に苦しむ花き業界を、ほんの少しでも支援したいという花人の思いも込められている。
「花の生産者さんたちも、本当に疲弊しているんです。去年からずっとイベントの自粛が続いて……本来だったら今ごろは卒業式に謝恩会、歓送迎会と、たくさんの催しがあって、そこには必ず花がありました。それがまったくなくなってしまった。この先もリモートの催しが増えるといわれていますよね。だから今回、僕は少しでも多くの花を買おうと思いました。
タイトルにあるとおり1千本、いえ、それ以上の桜を買わせていただきました。これで、ほんの少しでも生産者さんの疲弊した気持ちが和らげば、そう思っています」
瑞華院の「千本桜通り抜け」