「夫が亡くなった時も」橋田壽賀子さんと石井ふく子氏の60年
それほど橋田さんのことを理解していました」(スポーツ紙記者)
橋田さんは’66年5月、当時TBSのプロデューサーだった岩崎嘉一さんと結婚した。実は、仲人は石井氏だったという。
「ある時、橋田さんが『脚本を書けない』というので、石井さんが話を聞くと『好きな人ができた』と。それが岩崎さんでした。岩崎さんはTBSの局員だったため、石井さんは2人の仲を取り持つことに。すると、それから10日後に2人は結婚したのです」(TBS局関係者)
スピード婚だったが、橋田さんは89年9月に岩崎さんが亡くなるまで添い遂げた。
「橋田さんはその後、自伝的ドラマ『妻が夫をおくるとき』(同局系)を製作しました。岩崎さんとの別れを描いており、石井さんはそのリアリティあふれる脚本に『読むのも辛かった』と話していました」(前出・TBS局関係者)
■「夫が亡くなった時も、辛い気持ちを一緒に背負ってくれた」
そして、’90年に『渡鬼』がスタートした。
ドラマが10周年を迎えた00年10月、本誌に登場した2人。そこでこう語っている。
石井「トレンディ・ドラマが隆盛のころでしたから『2人で何か作ってくれ』と言われた時、『家族のドラマしかできないな。