くらし情報『靴磨き歴50年のおばあちゃん“指紋が消える”ほどの仕事の流儀』

靴磨き歴50年のおばあちゃん“指紋が消える”ほどの仕事の流儀

それがコロナの緊急事態宣言で、ガクンと減っちゃった。1日5人という日も。今日は……6千円だから、12人。金曜日にしては、まあまあだね。金曜は、皆さん、土日にお金を使うから、財布のヒモも固くなるもの。だって500円あれば、ビール1杯飲めるでしょう。それを思うと、この500円玉1枚の重みを感じるの」

中村さんの1日は、ガラケーの目ざましの音から始まる。

「6時半に起きて、コンビニでおにぎりと新聞とコーヒーを買って、新橋まで電車を乗り継いで約1時間。
昼食も夕食も、近くのラーメン屋さんが多いわね」

店じまいすると、148cmの小柄な体で、重たい道具の入ったカートを引き、着替えの詰まったリュックを背負って、同居する三男の家に帰宅する。

「夜の9時からは、たいていテレビ。相撲があれば見るし、あとはマツコさんの番組が好き。週末の土曜は終日寝て過ごし、日曜は息抜きのカラオケ。だけど、このコロナで歌いに行けないのは本当に残念。だから、今の楽しみは、この6月にひ孫が生まれること。女の子らしいの」

このごろ、つくづく感じることがあるという。

「最近の人は、ずいぶんとせわしなくなったわね。
靴磨きが終わると、サーッと行っちゃう。

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