夏井いつきさんが語る俳句の基礎「“季語から作る”のではない」
次々と緊急事態宣言が発令され、第4波の中での自粛生活でストレスを抱えている人も多いはず。そんな気持ちを一句に変えて、心に安らぎを取り戻してみてはーー?
「俳句は“季語から作る”、と思い込んでいる人が多いです。だからおうちで俳句を作ろうとしても、『家の中には季語がないから作れない』と壁にぶつかるわけですよ。おうちにあるのは、“俳句のタネ”。そう考えれば、家じゅうのモノで俳句を作れるはずです」
そう話すのはバラエティ番組『プレバト!!』(TBS系)のコーナー「俳句の才能査定ランキング」でおなじみの夏井いつきさん(64)。芸能人が作った俳句への、舌鋒鋭くもユーモアある添削が人気だ。
『夏井いつきのおウチde俳句』(朝日出版社)の著書もある夏井さんは、「俳句作りのハードルは高くない」と優しく説いてくれた。
「皆さんは俳句を“文学作品”と思っているので、何かテクニックを取り入れようとか、響きのよい季語を使おうとしてしまう。
でも、目に入ったものや、何げない家族との会話で俳句を作っても、立派な作品になるんですよ」
まずは“俳句のタネ”を探すことから。そのためには、ボールペンとメモ帳が必須だという。