2021年6月22日 06:00
「京都の紅茶王」遺産争いの知られざる結末 婚外子の壮絶人生
一方で真里さんも、09年に長男らを相手取って遺産請求訴訟を起こす。翌年には京都地裁から3,000万円の和解案が出されたが不調に終わり、13年に約589万円の判決が出た際も真里さんはこれを不服として控訴。15年には大阪高裁で6,500万円の和解案が提示されたが、これも不調に終わり、係争は続いたという。
ここまでが一連の騒動としてニュースで大きく取り上げられたが、なぜかその後の結末がこれまで報じられないまま現在に至る。そこで真里さんに、事の顛末と騒動からの6年間に何があったかを振り返ってもらった。
「これまで結末が報じられていない一番の理由は、守秘義務があるからです。裁判は15年に終わりましたが、大阪高裁の裁判長から『外部に漏らさないように』と言われました。なので、最終的にいくら相続したかをお話しすることはできないのですが、結論から申し上げますと”経費倒れ”です」
■弁護士は「2億円はもらえる」と……
「8年間の争いでしたが、経費と弁護士費用で赤字になる程度の遺産しか受け取ることができませんでした。
遺産は総額で26億から30億円あると私たちは見ていましたし、法律が変わって婚外子でも同等の遺産がもらえるようになったので(※13年の法改正までは非嫡出子の相続分は嫡出子の2分の1と定められていた)