2021年9月13日 11:00
教師の性暴力を母に告白し叱られ…28年苦しみ実名で戦った被害者
教師Aは懲戒免職となった直後、「処分は不当」としてその取り消しを求めている。
彼女は言う。
「『加害者にならないための教育』が大事だと思うんです。泥棒や殺人がやってはいけないことと同じように、教師の性暴力も犯罪なのだと社会全体で認識すること。
また親御さんに対しては、もしお子さんが被害を受けていても、子供を責めることはしないでほしい。被害の当事者はけっして悪くないと伝えたいです」
同様に、加害者へのケアが必要と語るのは、石田さんの裁判を担当した小竹広子弁護士。
「私は加害者の弁護もしますが、過去に自身も性被害を受けていた男性が意外に多い。暴力の連鎖ですね。
また時効の問題も、それを理由に罪に問われないとしたら、加害者が自分の罪に向き合う機会を奪うことになり、社会全体の不幸につながると思います」
フォトグラファーとして、最近は中高生のスポーツ大会の撮影の仕事が増えたという石田さん。
「サッカーとバスケを撮りました。ふと気付くと、自分が被害に遭ったときと同じ年代の子たちなんですよね。でも写真を撮っていて、純粋に若い子たちのひたむきな姿と出合えてうれしかったんです。今後は、信頼できる友人や、もちろん恋人も欲しい。