小麦製品、魚介類も…「秋冬に値上げラッシュ懸念」危ない食品リスト
この機会に、チャーハンや和食の頻度を増やすのはありですね」(柏木さん)
8月に日本各地を襲った記録的な豪雨や長雨も、食品価格に大きな影響を与えている。
「一部の野菜やフルーツが不作になり、すでに価格が高騰。10月以降にもさらに10%程度の価格の上昇の可能性があります。さらに、コロナの巣ごもり需要で、保存がきくじゃがいもやさつまいもの価格も上昇しています。年末の買いだめ時期の12月には5%程度値段が上がっているかもしれません」(加谷さん)
高いからといって購入を躊躇した場合に、気になるのは栄養の偏りだ。柏木さんのアドバイス。
「野菜を減らしても、繊維質は摂取しましょう。安くて食物繊維が豊富なこんにゃくや、もやしなどがおすすめです」
地球環境の変動の影響は、漁獲量やアーモンドの生育にも影響を与えている。
サンマとサケは記録的な不漁。世界シェアの半分以上を占める米国のアーモンドも不作だ。これらの値上げも避けられない。さらに、メインディッシュに欠かせない食肉の価格も。
「餌である穀類の値上げや中国での需要の急増などで、牛豚鶏を問わず、食肉は年間を通して値上げ傾向にあるでしょう。1月ごろに5%程度価格が上がっている可能性があります」