くらし情報『パラ開会式で国歌 佐藤ひらり「夢を叶えるには言い続けること」』

2021年10月11日 11:00

パラ開会式で国歌 佐藤ひらり「夢を叶えるには言い続けること」

「ごめんね、でも絶対守るからね」

その日から20年。

「ずっと守ってもらって、すっかり頼りきりになりましたー」とおどける娘に、母は「ほっんとだよー」と笑顔でツッコミを入れる。声を上げて笑い合う母娘の表情に、悲愴感は一片もない。

しかし、彼女たちの前に壁があったのも事実だ。ことあるごとに「全盲の子には無理」「無謀すぎる」とやゆされ、言外に反対されたことも一度や二度ではない。それでも母娘は、障害なんてものともせず、周囲の無理解を笑い飛ばし、歩みを止めなかった。目標を1つずつクリアし、いくつもの大きなステージに登り続けた。

そんな母娘にとっても、この夜は特別な、長年待ち焦がれた夢の舞台だった。


「もう何年も前から、母も私も、パラリンピックでの国歌の独唱が夢でした。小池都知事や丸川大臣にお会いする機会があったときも『国歌、歌いたいんです!』ってアピールしてました」
積極的に夢を公にし、突き進むのが母娘の流儀。 絵美さんも言う。

「もう、あっちでもこっちでも『これやりたい、あれやりたい』って言いふらすんです。そうすると『だったら手を貸しましょう』っていう人が現れてくれる、そういうものなんですよ」

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