田中律子語る筒美京平さんの忘れられない助言「顔の見える歌い方を」
への出演も果たせた。
「陣内(孝則)さん、柳葉(敏郎)さん、そしてキョンキョン(小泉今日子)と、豪華な方々と共演できたことは、私にとって大転機。視聴率もすごくよくて、1,000円が入った大入り袋が、スタッフの方を含めた全員に、配られました。カラオケに行くと、エンディング曲だったキョンキョンの『学園天国』(’89年)を、友達に勝手に入れられたりしましたね(笑)」
昼間は堀越高校の、夕方からは学園ドラマの生徒として――。
「一日中、制服を着ていましたね。撮影の合間に、ADさんに期末テストの勉強を教えてもらったり、プロデューサーさんに『修学旅行、行きたいだろ』って京都に修学旅行に行く回を作ってもらったり、楽しい思い出ばかりです。陣内さんはホームパーティに招いてくれたうえ、『律子は俺の生徒だ』って紹介してくれました」
歌の現場でも、ドラマの現場でも、勢いを感じた’80年代。
「私たち高校生も大人のように扱ってくれて、すごい熱量で一つの作品を作り上げました。
この経験は間違いなく、その後の人生の糧となっています」
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