2022年1月17日 06:00
「苦しみも人生の栄養」乳がんに2度の離婚、南果歩を救った寂聴さんの言葉
あれは13年前の春でした。長年勤めていたスタッフ全員で相談して、『私たちを雇い続けるために先生が無理して働かなくてもいいように』と、退職願を出したのです。長引く不況のさなかに自分から辞めるなんて、ふつうは考えられません。スタッフはそれほど先生に感謝し、大好きだったのです。先生とお別れするのはつらいけど、私もそのつもりでした。
そうしたら先生に呼ばれて、『あなたはお寺(嵯峨野サンガ=道場)のことをしているから、寂庵に残ってね』と、言われました。
それからずっと堂守をしながら、道場での法話の会では、へたながら司会もさせていただくようになりました。そんな先生との長い生活の中で、ひとつ、印象に残っている言葉があります。
『どんなに苦しいことも、つらいことも、決していつまでも続かない。辛抱していれば必ずいい時が巡ってきます』という言葉です。
これから寂庵はどうなるのでしょうか……。あれこれ考えているとつらいし、そんな自分が悲しくなります。でも先生は、どんなに悲しいことも続かない、とおっしゃいました。
先生が満100歳のお誕生日を迎えるはずだった’22年5月で私が先生にお仕えして30年になります。少なくともそれまでは大事にお堂を守らせていただきたいと、いまはただ、そう思っています」
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