くらし情報『『再審妨害』で救われない冤罪 無罪訴え40年の女性支える弁護士』

2022年4月17日 06:00

『再審妨害』で救われない冤罪 無罪訴え40年の女性支える弁護士

これを私たちは『再審妨害』と呼んでいます。日本の法律のルーツとなったドイツではすでに『検察側の不服申し立て』は廃止されています。いまの日本の再審制度そのものを改正しなければ、冤罪被害者は救われません」

熱い思いが迸る。鴨志田さんのこの一途な情熱は、いったいどこからきているのだろう。

■学生時代に司法試験に挑戦したが不合格3回。40歳、一念を通して合格した

鴨志田さんは62年9月7日、鹿児島県で誕生。横浜市で育ち、小4のときに鎌倉へ引っ越している。

「3歳下の弟は双子でしたが、妊娠8カ月での早産で、1人は生後5時間で亡くなりました。
一命を取り留めた弟も仮死状態で、重い障害が残ってしまって……」

一家は、知的障がい児に手厚い小学校が鎌倉にあると勧められ、転居を決めた。

「横浜でお山の大将みたいに振る舞っていた私は、鎌倉に転校早々、イジメにあって……」

しかし、そこで負けないのが鴨志田さんだ。ほかの転校生と手を結び、学級会で訴えた。

「私たちは、あなた方が思っている人間じゃない。誤解しないで!」

自分で自分の弁護をする。将来、弁護士になる芽が、すでに出はじめていたのかもしれない。

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