2022年6月19日 06:00
50分のお手伝いで1食無料の大人気食堂!食品ロス0で黒字の秘訣
そこに副菜の3〜5種ミックス野菜炒め、ご飯、スープがついて、900円。2回目からは100円引きで800円。安い!しかも、ご飯、スープ、副菜はおかわり自由だ。
「あの6箱のタアサイ、いくらだと思いますか?全部で400円です。びっくりするくらい安いでしょう。きのこやセロリも大量にあって、全部で千円!」
弾むように、小林さんは言った。
「青果の卸問屋から見切り品を仕入れているんです。コロナで、野菜がダブついたそうで、全体の値段さえ納得できれば、どんどん持ってきてもらうようになりました」
小林さんは、なにごとにも臨機応変に対応する。
大量の野菜を仕入れては、毎週月曜の定休日に、その週のメニューを決めるという。
「昨日も大量のカリフラワーを見て、このメニューを考えました。手に入った野菜を工夫してメニューにする。そのほうが合理的だし、フードロスもありません」
気がつけば、開店15分前。店の前にはすでに女性客2人が待っている。11時のオープン時には、6人の行列になっていた。コの字形のカウンターに12席だけの店内。お客さんが座ると、すかさずご飯茶碗と主菜、副菜が載ったお盆が差し出される。
初めての来店らしい女性客2人は、空のお茶碗に一瞬、戸惑ったようだったが、隣の常連客がカウンターに置かれたおひつから、自分でご飯をよそうのを見て、
「ああ、そういうことね」