2022年7月28日 11:00
3千円の占いが8億円被害に…紀藤&山口広弁護士が解説「霊感商法の悪質手口」
相続人かどうかチェックして資産状況を調べ上げるためなのです。そう言われたら、必ず警戒を。山上徹也容疑者の母親も、家系図を書かされ、その後、多額の献金をさせられるようになったと報じられています」(紀藤弁護士)
■ネットが入口に霊感商法の最新手口
結婚するかどうか悩んでいたDさん(20代)が何げなく答えたネットのアンケート。回答してから数日後、「お礼として無料鑑定をします」とのメールを受け取る。
その後、電話がかかってきて「転換期の相が出ている」などと告げられ、直接会って鑑定してもらうことに。話し込むうちに「結婚してもうまくいかない。この開運の印鑑を授かるといい」と迫られ14万円で購入。
これをきっかけに入会金8万円を払いビデオセンター(自己啓発セミナー)に通うように。
信者から「現在付き合っている男性と別れないと不幸になる」と長時間の説得。「合同結婚式以外の結婚は堕落である」と信じ込み、Dさんは恋人に別れを告げた。「ネットやSNSなどで、アンケート調査と称したり、イベントを介在させたりするなど霊感商法の手口はさまざまありますが、人の弱みにつけこんで近づいてくることはまったく変わっていません。