2022年8月20日 06:00
麻生祐未「ディスコに行くより朝までファミコン」していた学生時代の地味生活
よく見ていたのは『夜のヒットスタジオ』(’68~’90年・フジテレビ系)のような歌番組くらいでした」
そんな高校生活を終え、大学進学を機に上京。
「自分が学びたいと思う先生がいる学校ばかりを受験して、合格したのが青山学院大学。田中康夫さんの小説『なんとなく、クリスタル』(’81年)の主人公が通っていたとされる学校です」
東京随一の流行の発信地である青山での大学生活は、田舎育ちの彼女にとって驚きの連続だったという。
「学校の制服しか持っていないような高校時代を過ごしていたので、ファッション誌からそのまま抜け出てきたように洗練された青学生は、異世界の住人のよう。とくに驚いたのは、授業が終わると、正門の前に男のコたちのカッコイイ車がずらりと並ぶ光景。しかも、女のコたちが慣れた様子でその車に乗り込んでいくんですね。“この先、東京でどうやって生きていけばいいんだろう”って、愕然としました」
同級生に気おくれしつつも、クラシックやジャズのピアノが好きで、音楽に携わる裏方の仕事をしたいという夢を、しっかりと抱いていた。
「今、私が所属している芸能プロダクションに、電話番などの雑用アルバイトとして雇ってもらったんです」