くらし情報『元統一教会信者で、脱会を支援する牧師が語る“ハンカチ売り”の日々と贖罪の気持ち』

2022年9月4日 06:00

元統一教会信者で、脱会を支援する牧師が語る“ハンカチ売り”の日々と贖罪の気持ち

そこで竹迫さんは、釈明に向かう。

「でも、旧統一教会の建物の手前で、信者たちに取り囲まれ、杖を取り上げられ、路地裏に引っ張り込まれて。『スパイは帰れ!』って腹を3回、蹴られました」

自身が暴力の標的になって初めて、竹迫さんは、なぜ社会が彼らを危険視するのかを「身をもって知った」のだった。信者となって1年8カ月がたった’86年、竹迫さんは19歳で脱会に至った。

■大学で聖書を学ぶと、旧統一教会がいかに歪んだ聖書の読み方を教えていたのか分かった。

大学は中退。鬱々と日々を過ごしていると、くだんの牧師に声をかけられた。

「忙しくてかなわない、手伝ってくれないか」

彼のもとには、旧統一教会に子どもが入信してしまった親たちが、多数、相談に来ていた。
「それで私も、彼がいる所沢の教会に連日出向いて。相談に来た家族や、脱会を促されている信者の前で、自分の体験を、ありのままに話すようになりました」

実体験を交えた話を聞いて、脱会を決意する信者が続いた。

「これで、自分は裏切り者になったんだなと。もう、絶対に戻れないと確信しました」

そこで、改めて竹迫さんは聖書を読んでみようと考えた。多くの人が「旧統一教会は間違っている」

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