くらし情報『100歳目前で舞台へ!浪曲を愛した玉川祐子師匠』

2022年9月11日 06:00

100歳目前で舞台へ!浪曲を愛した玉川祐子師匠

その後は舞台でも、家庭でも、寄り添うように2人は過ごした。公私ともに支え合い、気づけば桃太郎さんとの生活は、前の結婚生活よりも、うんと長くなっていた。好きな浪曲の三味線を弾いて暮らしたい、それも、好きな人とーー。祐子さんのささやかな願いは、こうしてかなえられたのだった。

15年、桃太郎さんは慢性腎不全急性憎悪のため、帰らぬ人に。

「入院して、幾日もなく亡くなりましたけど。最後も『元気になって帰ろうね』って声掛けて。そしたら、あの人、な~んも言わずにニッコリ笑って。
穏やかな人だったね、最後まで。昔から言うだろ、『本木に勝る末木なし』って。最初の男がいちばんって意味だけど、私の場合は反対だね。桃太郎と一緒になって、本当に幸せだった」

しんみりと語る祐子さん。いまも自宅には、桃太郎さんの写真が飾られている。定期的に舞台に立つ木馬亭にも、夫との思い出が詰まっているはずだ。そこで記者は聞いてみた。「いまも近くに、桃太郎さんを感じますか?」と。
すると祐子さん、照れ隠しなのか、破顔一笑、こう即答した。

「あ!?何もないよ、そんなもの」

■芸能人のお気に入りは福山雅治と松陰寺。少女のように話す姿が印象的だった

2度目の取材日。

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