2022年10月28日 06:00
働きすぎで亡くなる人も…増加するシニア労働者の労災への対処法を専門家が伝授
しかし再び、親の介護で休みが必要になった。そんな相談を受けた松澤さんは、企業側と勤務日数を減らすよう交渉したという。
「これから就職先を見つける人は、シニア向け人材紹介会社などを利用するのがおすすめです。
そのような企業を通さない場合も、雇用契約を結ぶ際に自分が働く日数や仕事内容をしっかりとすり合わせることが大切。労働時間や給与、仕事内容などの契約事項や保険についても確認しておきましょう。求人票をよく読むことで危ない企業や確認したほうがいい項目については、目星をつけることができます」(松澤さん)
松澤さんが教えてくれたポイントは以下の図を参照してほしい。
また、加入できる場合、以下のような制度を利用できる場合があるので、雇用保険に入っておくことも大切だ。
【高年齢求職者給付金】
失業時に条件を満たせば、過去の賃金の5~8割に相当する基本手当を最大50日分受け取ることができる
【介護休業給付金】
配偶者や両親を介護するために休業した場合、条件を満たせば賃金の67%を最大93日分受け取ることができる
さらに、これまで雇用保険に加入するには、1つの事業所での1週当たりの所定労働時間が20時間以上などの条件があり、複数の会社で短時間勤務をする人は加入の条件を満たせない場合があった。