くらし情報『働きすぎで亡くなる人も…増加するシニア労働者の労災への対処法を専門家が伝授』

2022年10月28日 06:00

働きすぎで亡くなる人も…増加するシニア労働者の労災への対処法を専門家が伝授

によると60歳以上の労災死傷者数は年々増加傾向に。’21年には60歳以上の高齢者が死傷者数に占める割合は25.7%と、全世代のなかで最も高くなっている。

さらに死亡者についても、’21年に労災で亡くなった高齢者は360人と、労災死亡者全体の43.3%を占めているのだ。

「60代以上の労働者の多くは、非正規雇用。働くうえでさまざまな問題や悩みを抱えても“辞めさせられるかも”と、職場に強く言えない人が多いのです。

過去には、70歳の男性が真夏の陸上競技場の整備作業中に熱中症で倒れ、亡くなってしまうという事件もありました。若い人なら問題なくできる仕事も、高齢者にとっては過酷な場合があるんです」

さらに、高齢者の場合“過重労働”も大きな問題のひとつだ。

「ガソリンスタンドに勤務していた73歳の男性は、会社と労働時間は週30時間未満、勤務日も週2~3日という契約を結びましたが、実際はそれを超える労働を強いられていたんです。
そして『連続勤務してしまい、暑さのため体調が悪く本日の勤務は休みたいのですけど?』とスマホで送信しようとしているときに、心筋梗塞を発症して亡くなってしまいました」

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このようなトラブルに巻き込まれてしまった場合はどのように対処すればよいのだろうか?

「まず、万が一“仕事によってけがや病気をした”という場合は必ず労災の申請をするようにしてください。

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