くらし情報『文学賞より売れると評判の“新井賞”創設の書店員 39歳でストリッパーデビューした理由』

2022年10月30日 06:00

文学賞より売れると評判の“新井賞”創設の書店員 39歳でストリッパーデビューした理由

「ストリップのことは両親も伝え聞いているはずですが、何も言いません。私も大人ですし、そこは互いに”納得”のはず」

「ストリップのことは両親も伝え聞いているはずですが、何も言いません。私も大人ですし、そこは互いに”納得”のはず」



東京は上野公園にもほど近い繁華街の地下にある「シアター上野」は、この界隈で唯一のストリップ劇場だ。薄暗かった場内に、大音量でマドンナの曲が流れ始めると同時にピンクや紫の照明が灯り、ミラーボールが回転を始めた。その瞬間からお客たちの視線は、ステージ上で、シルバーに輝く衣装に身を包んだ金髪の踊り子・新井見枝香さん(42)にくぎ付けとなる。

リズムに乗ってステップを踏みながら、スカートの裾をヒラヒラさせたり、体を大きくのけ反らせ、一枚一枚衣装を脱ぎ捨ててゆく。しなやかな肢体の艶めかしさとは裏腹に、ときどき見せるキュートな笑顔に会いたくて通い続けるファンも多い。

軽快だった曲調から一転、5曲目のバラードとともに、花道から客席に突き出したストリップ特有の丸い「盆」に歩み出たころには、体を包むのはごくわずかな衣装だけ。
スポットライトの下で、その全身が神々しく輝く。15分ほどのステージを終え、彼女が小さく「ありがとうございました」と呟いたとき、客席には涙する若い女性客の姿もあった。

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