2022年12月11日 06:00
穴井夕子「奇跡の1枚」優秀プロフィール写真でオーディションを無双していたデビュー前
“このままずっと芸能界で活躍できないかも”という不安がつきまとっていた。
「そんな不安を忘れられたのが、毎週楽しみだった『東京ラブストーリー』を見ているとき。なんとなく恋愛のことがわかるようになってきた年齢だったこともあって、すごく感情移入できました」
物語は、赤名リカ(鈴木保奈美)と永尾完治(織田裕二)がひかれ合うも、すれ違いや思い違い、恋のライバルによる妨害によって、くっつきそうで離れてしまう展開が続いた。
「だいたいドラマの中盤くらいから“これは今週も一波乱あって、2人の距離は縮まらないな”ってわかりながらも見入ってしまい、最後に“チャカチャーン”というイントロで始まる『ラブ・ストーリーは突然に』(’91年)が流れる。今でもあの曲を聴くたびに、切なさを思い出します。特に印象に残っているのが、映画館の前でリカがカンチを待っているのに、カンチに思いを寄せるさとみ(有森也実)が『行かないで』と引き止めて、結局、リカは夜まで一人で待ちぼうけになるシーン」
煮え切らないカンチに腹を立てた人も多いはずだが、穴井さんの怒りの矛先はライバルの存在。
「さとみちゃんがひどすぎです!リカが待っているのだから、カンチを行かせてあげてよって思うんですよ(笑)。