南果歩「今は自分のために生きる時間」渡辺謙との離婚で変わった価値観
“20代に戻ったような時間割”を楽しみながら、創作活動に励んでいます」
いきいきと語る一方で、「私の50代は本当にいろいろあったので」と続ける。南が52歳だった’16年に乳がんが発覚、手術後すぐに仕事復帰するも体は悲鳴を上げていたという。そんななか、’17年に渡辺の不倫が報道されるとマスコミに追われるなど生活は一変。心身ともに大きなダメージを受け、重度のうつ病を患った。
「喜怒哀楽もない“無”のような状態で、未来のことなんてまったく想像もできない。奈落の底にいるような感覚でした」
心がどんどん疲弊していくなか、環境や見える景色を変えようと、息子が在学中のアメリカ・サンフランシスコの友人のもとへ。時間をかけることで少しずつ自分を癒していくことができ、「自分らしく生きるために」と、離婚を決意したのだという。
「答えが出てくるまでは、やっぱり苦しいですよね。
これからずっと一人なのかな、という将来的な不安もありました。大家族で育ちましたし、一人で食事するのも苦手。パートナーと生きるほうが自然だという思いもあるので、離婚を決意することとは別に、孤独とともに生きるというのも大きな決断でした。