南果歩「今は自分のために生きる時間」渡辺謙との離婚で変わった価値観
「私の人生と息子の人生は別ですし、別の時代を生きている感覚ですね。私がサポートできることやアドバイスがあればするけれども、息子が無事に社会に出ていくまでが自分の役割だと思っています。とにかく、元気でいてくれることだけが私の願いですね」
息子がまだ小さかったころに大切にしてきたのが、絵本の読み聞かせをする時間だった。これが、たくさんの絵本に触れる機会ともなり、東日本大震災以降、東北や熊本地震の被災地、病気療養中の子供たちに向けたものなど、読み聞かせがライフワークに。自身初となる絵本の出版へとつながった。
「形式や場所を問わず、もっと自由に読める絵本を持っておきたいという思いがあり、自分で作ろうと思ったのが出版のきっかけです。息子が小学校高学年くらいのときに、『一生ぶんの だっこ』という言葉を思いついて、詩を書いておいたんです。子育ての間に感じた思いが込められています」
もともと表現することが得意で、女優としての幅広い活躍がそれを物語っている。
だが、結婚する以前の20代や30代のころとは、考え方が違ってきているという。
「比べることはないですが、一人の時間ができたからといって、“戻った”というのは違うかなと。