2023年1月19日 06:00
第8波死者2万人の恐怖!コロナ・インフル・RSウイルスの同時流行「トリプルデミック」の危険性
(森内教授)
■肺炎以外にも持病の悪化も死を招くことに
恐ろしいのは、複数のウイルスに同時感染する可能性があることだ。コロナ患者7000人を調査したイギリスの研究チームによると、新型コロナとインフルエンザに同時感染した“フルロナ患者”は、コロナだけに感染した患者に比べて「人工呼吸器の装着」が4.14倍、死亡が2.35倍に。同時感染で重症化することが示されている。
RSウイルスと新型コロナやインフルエンザとの同時感染による重症化リスクを調べた研究はまだ報告されてないが、流行時期が重なる場合、同時感染する“トリプル感染”にも注意が必要だ。
このトリプルデミックが日本で起きた場合、今でも逼迫している医療体制が壊滅的なダメージを受けることは想像に難くない。
内科医で、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が語る。
「新型コロナの致死率は、オミクロン株以降変わっていません。それでも死亡者数が増えている背景には、年末年始に人の移動が活発になり、感染者が増加したことが大きいでしょう。
また、“コロナ肺炎”を起こして亡くなるより、老衰、心不全、誤嚥性肺炎など高齢者を中心にコロナ感染をきっかけに持病や状態が悪化して亡くなるケースも引き続き多いです。