ピーコにも行方不明報道が…認知症による徘徊・失踪防ぐなら「靴に名前」を!
警視庁が’22年に発表した統計によると、’21年の1年間で認知症やその疑いで行方不明になった人の数は過去最多の1万7千636人に。統計を開始した’12年以降9年連続で増加しているのだ。
認知症患者が年々増える昨今、人ごとではない行方不明や失踪。今回は、徘徊から親の命を守る方法を専門家に教えてもらった。
【1】まず話を聞き、気分転換させる
「家族が突然、徘徊を始めると、ショックのあまり怒ったり監視を強めたりしがちです。しかし、それは本人の不安を強めてしまい、かえって逆効果です」
と指摘するのは認知症の人と家族の会の副代表理事・花俣ふみ代さんだ。
「徘徊には、〈以前の家に帰りたい〉〈会社に行こうとしている〉など、本人なりの理由があります。まずは、理由を聞き寄り添ってあげることが大事です」(花俣さん)
さらに、時間に余裕があるときには、「本人が歩きたい場所をいっしょに散歩する」「家事を手伝ってもらう」など、適度に体を動かしつつ気分転換を図るのも、徘徊を防ぐのに有効だそう。
【2】鍵を二重にしておく
玄関ドアから、すんなり外に出られない工夫も大切だ。
「赤外線センサーで人を感知し、ブザーなどで知らせるチャイムをドア付近に設置したり、鍵を2つ付けておくだけでも徘徊を防げる確率は上がります。